当サイトでは変形性股関節症の手術内容、運動療法、手術後のリハビリテーション・看護の負担についての解説をしております。
変形性股関節症とは先天的(生まれつき)な障害が原因、もしくは加齢などの要因によって発症する進行性の障害です。
初期段階では股関節症状の維持を目的とした運動療法による保存療法を主体とした治療方法も行います。
しかしこれらの治療方法では進行の抑制としての効果しか期待出来ないのが現状でもあります。
当サイトが変形性股関節症についてお調べの方のご参考となれば幸いです。
私たちの体には多くの関節が存在しますが、中でも股関節は最大の大きさ、そして2足歩行を行う「ヒト」にとっては最も負荷のかかる関節であると言えます。
股関節を構成するのは「骨盤」と「大腿骨」です。
この骨盤は左右の「寛骨」と「仙骨」、そして仙骨の下方にある尾骨によって構成されている腰周り部分に位置する骨の集合体を指します。
尚、寛骨(かんこつ)という言葉は聞きなれない言葉かもしれませんが寛骨は「腸骨」・「恥骨」・「坐骨」の3つの骨が結合した組織です。
大腿骨の上端部分(大腿骨骨頭)は丸い球状の形をしており、骨盤の股関節部分にはまり込む形で股関節を構成し様々な運動を可能にしております。
変形性股関節症は主にこの大腿骨骨頭の軟骨組織が磨り減ってしまうことによって骨と骨が直接ぶつかり合うようになり痛みを生じる障害です。
少しずつでも股関節の構造を理解し、現在自分の症状がどの程度進行している段階であるのか?またどのような治療方法を選択していくべきなのか?など様々な角度から変形性股関節症という障害について向き合える状態を整えていきましょう。
医療技術の進歩により耐久性のある人工股関節も登場し、従来までの痛みをこらえながらの保存療法主体の医療の流れは既に大きく変化してきております。
ゆっくりであっても自分の足でしっかりと大地を踏みしめることができる。最初はつらくともこんな普通の生活に戻ることが必ずできるはずです。